1. HOME
  2. システム開発事例
  3. IoT
  4. IoT 小麦収穫データの見える化

システム開発事例

お客様システム導入事例

IoT

IoT 小麦収穫データの見える化

十勝地方では7月下旬から秋まき小麦の刈り取り時期を迎え、大型コンバインとトラックが昼夜を問わず動き続けています。そんな中、今年はお客様の協力を得て、「SORACOM Air」を利用したIoTに取り組みました。

現状課題

現状は、ISDN回線を利用して1日に数回パソコンに蓄積されている「計量データ(重量、水分率等)」(CSVファイル)をメールに添付し事務所の担当者宛に送っています。
担当者は添付ファイルを受信後、CSVファイルをシステムに取り込んでいます。このような作業を7月下旬から約10日間という短い期間で10ヶ所の乾燥施設からデータを収集をします。

実証実験

今回は乾燥施設へ搬入された小麦の「計量データ」を計量時にパソコンから自動的に「SORACOM Air」のSIMを利用してクラウド(AWS)へ送信するアプリと、「計量データ」を事務所からインターネットを通してリアルタイムに見ることができるWEBアプリを作成し、作業の軽減等がどこまでできるのかを検証してみました。

左側の写真が、通信モジュールでUSBスティク型(AK-020)のデータ送信端末(3G対応)で、筐体をあけると中にSIMが入っています。WindowsPCで利用する場合は接続ソフトをダウンロードしインストールする必要があります。

実証結果

一番の効果はリアルタイムに乾燥施設の状況を24時間把握することができたことで、乾燥施設の稼動の開始、終了がわかったことでした。今までは、気づいたらその日の作業が既に終わっていたということもあったようです。データの加工作業の手間が減り、データを都度ダウンロードし、システムに取り込むができた点も大きかったようです。乾燥施設で収集するデータをもう少し工夫することで、さらに効率よく運用ができていくと感じました。